「大工道具紹介」~げんのう~
皆さんは「げんのう」とういう大工道具をご存じでしょうか?
漢字にすると「玄能」と読むのですが、私はこの言葉を聞いたとき、正直ピンときませんでした。
作業現場ではじめて紹介された時の感想は(トンカチじゃないの?)でした。
トンカチと玄能について調べてみると、
トンカチには明確な定義がなく、かなづちや玄能で釘などを叩く音の擬音語<トントン><カチカチ>が由来とされているようです。
玄能は頭の両端に尖った部分のないかなづちで、玄翁(げんのう)和尚が殺生石を砕いたという伝説が由来とされています。
このような話を聞くと、道具にも愛着がもちやすいですし、一度でいいから玄翁和尚にお会いして感謝の気持ちをお伝えしたいなと感じました。
今ではコンプレッサーという機械で釘を打つことが多くなってきていますが、
細かい箇所の釘打ちなどにはこれからも重宝されますし、
子供のころからの玄能に対するあこがれや存在感はこれからも輝き続けるでしょう。