輸入住宅のサッシ改修工事
今回は、珍しくアフターメンテナンスの事例をご紹介しようかと思います。
輸入住宅を新築で購入されたお客様で、当社で5年前くらいに塗装工事をしたお宅です。
ご連絡時の内容は、サッシが開閉しにくいので見てほしいとのことでした。
ですが現調してみたら、枠が腐っていました。
こちらのお宅のサッシは、窓枠も窓の額も木製でできていました。(外部側は木枠に板金をまいていました。)
この木製サッシが曲者で、こちらの木枠に吊金具をつけて固定していたんですが、
枠下部の木が腐ってしまって固定ビスがポロポロ落ちていく状態でした。
これではもうまともに開閉できません。
という訳で、急遽、新しいサッシを取り付けることになりました。
LIXILの上げ下げタイプのサッシです。
今回は枠周辺がすべて木製だったので、新規サッシをそのままはめ込んで作成しました。
雰囲気も、そこまで変わらずに取り付けできたと思います。
さてちなみに、サッシ周辺の枠はこうなっていました。
やはり腐っていました。
こうなった原因としては、窓の結露や、湿度、雨が降った時に下枠部分に水が溜まり、
それが乾かず徐々に木部が吸い込んでいったのではと考えられます。
日本の住宅では、現在、外部のサッシは枠も額縁もすべてアルミ製が基本です。
そのうえで、下枠部分に水がたまらないように水が抜けるような加工が施されています。
やはり日本の風土では、外国の住宅を手を加えずに使うことは難しいのではないか?
と感じた案件でした。