最後のリフォーム

仕事柄、色々なお客様のご自宅にお邪魔します。
その中でも随分前に出会った、とても印象に残っているお家があります。

とても大きくて立派な戸建。
部屋数も沢山あり、納戸やクローゼットも沢山。
お庭もついていて、鯉が変えそうな池まで。

それなのに、荷物は殆どなく、収納の中もスカスカ。

聞けは、元気で体が動くうちに「終活」の準備をされているんだそう。

子供達は独立してみんな家庭を持っている。
全部残したまま体が動かなくなったら、
忙しい子供に迷惑をかけるから、そうなる前に無くて困らない物を
全部処分するんだとお話してくださいました。

ご依頼内容も、リフォームは荷物を動かしたり、
ショールームに行ったりと体力勝負。
元気なうちに水回りをしっかり綺麗にして
後々迷惑をかけないようにというものでした。

住む人の暮らしを変える、暮らしを豊かにする
そんなリフォームばかりを考えていた私。

一緒に住まないご家族を思ってのリフォームもある事をその時知りました。

今はメディアでも取り上げられることが多くなった「終活」
今度は終活の為のリフォームが増えていくのでしょうか。
その時はしっかりとお手伝いさせて頂きたいと思います

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