構造用合板を張って家を補強

建物を補強する

築31年の住宅を解体してみると、外壁側に構造用合板が張られていなく

柱、間柱に外壁のサイディング材が直接張られていました。

昔は筋交いだけで耐力壁を構成することが多かったですが、

最近は、全体的な剛性が確保できる構造用合板を

外壁面に張って面で作ることが多くなっています。

今回は元々入っている筋交いに加え、

新たに構造用合板を張って、面で建物を補強することにしました。

 

耐力壁について

木造住宅の構造の基本となる柱・梁・土台は、

垂直方向に重量を支える構造になっているため、

水平方向に対する強度は比較的弱くなっています。

そのため、台風や地震などで横に力が加えられると簡単に変形し、

倒壊してしまう恐れがあります。

そうならないように、建物に対して水平方向にかかる圧力に

耐えるために構造された壁が「耐力壁」と言われています。

耐力壁の種類は大きく分けて「筋交い」と「構造用合板」の2種類あります。

 

筋交い

筋交いは、建物の構造を補強するために、

柱と柱の間に斜めに入れる部材のことです。

斜めに1本入れるシングルと、2本を交差して入れるダブルがあります。

デメリットとしては、斜めに木材を設置するため断熱材を一面に埋めにくい点と、

窓があると設置できないことです。

 

構造用合板     

構造用合板は、ベニヤを構造的に強化した構造用合板(耐力面材)で

家を箱のように覆って耐震性を高める壁部材です。  

メリットは、面で覆うため断熱材が満遍なく充填できるので

建物の断熱性・気密性ともに高い点や、

地震の際のゆがみの影響が少ない点があります。

また、筋交いと違い、窓の上下にも満遍なく設置されるため、

耐震性が計算値より強くなる場合もあります。

デメリットとしては、コストが筋交いよりも高くなります。

 

構造用合板張り

建物の外部から構造用合板張り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階浴室周り構造用合板張り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筋交いと構造用合板の併用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階バルコニー側構造用合板張り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階サッシ周りを含めて構造用合板張り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階階段周り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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