傾き修正工事
2011年3月11日による東日本大震災により、
浦安市内の多くの建物が液状化の影響を受けました。
液状化の被害は、元街ではあまり影響が無く、
中街、新街に集中していました。
中街、新町は埋め立て造成地の為、
建物が沈下したり、傾いたりする被害を受けています。
今回の建物も、道路側に液状化が多く発生し、
道路側に最大75mm傾いていました。
本建物は築31年を経過しており、また地震発生から12年経ち
沈下はほぼ収束していると思われ、
土台下からジャッキアップする、
土台上げ工法で対策することにしました。
土台上げ工法の特徴
・他の工法に比べると、費用が安価
・大きな機械を使用しないので、振動、騒音が無く安全に作業が可能
・重機などを使用しないので、狭い場所でも施工が可能
・少しずつジャッキで上げていくので、微妙な高さ調整が可能
作業手順
・基礎と土台を切り離すためアンカーボルトを開放する。
・土台又は上部の梁にジャッキを設置する。
・各所の準備が出来たら、家屋の水平を測量しながら、ゆっくりジャッキアップしていく。
・家屋が水平になったら、基礎と土台の間にライナーを侵入し、ジャッキを撤去する。
・基礎と土台を締結させるため、延長したアンカーボルトをナットで締め付ける。
・基礎と土台の隙間部分をモルタルで充填する。
・床下の束、大引きを調整し、床を安定させる。
傾き修正工事
レーザーにて、沈下、傾きの確認
垂直方向の傾き確認
水平方向の傾き確認
アンカーボルトを開放し、長さが不足していたので溶接してボルトの延長
梁を上げてジャッキアップ
ジャッキアップ後(室内側)
ジャッキアップ後(室外側)
ライナーを設置しジャッキを外す
基礎と土台の間にモルタル詰め
アンカーボルトを固定