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着物のある暮らし

夏が近づくと、呉服店の店先には色とりどりの浴衣が並びます。

最近ではファストショップでも取り扱われるようになり、値段も手ごろでお求めやすくなりました。

しかし、夏の浴衣は汗や皮脂汚れもつきやすく、頻繁に切るものではないので、手入れを怠るとニオイやカビの原因になってしまいます。

 

収納時期が長いだけに、きちんと片づけて長持ちさせたいものです。

古くの日本では、女の子が生まれると庭に桐の木を植え、婚礼時に桐箪笥を作って持たせるという風習がありました。

桐の箪笥にある棒金防湿効果が着物や貴重品を収納するのに最適だったからです。

しかし近年、婚礼家具という認識は薄れ、ウォークインクローゼットや作りつけ家具の設置により

箪笥を使わない家庭も増えています。

箪笥は収納家具として重要な役割を占めていましたが、最近はリフォーム時に箪笥の置き場や破棄の問題で悩まれるお客様も多いようです。

リフォームのご提案で大きな課題となるのが収納スペースの確保です。

和装ダンスを処分してしまうと、着物の保管に困りますし、

大事にしてきたけれど処分しなければいけないというお客様の惜しむ声も聞かれます。

代々受け継いだ着物をお持ちの方はもちろん、お子様が七五三で着た晴れ着や浴衣を保管されるご家庭もあります。

また着物女子のように若い世代が着物を持つようになると着物保管用の作り置き家具も視野に入れてご提案する必要が出てきそうです。

良い箪笥は調質機能や防虫機能に優れるなど、箪笥ならばこその機能性も見逃せません。

色やデザインが今と合わないから破棄するのではなく、

納戸やウォークインクローゼットを設けて、その中に設置することを検討してみてはいかがでしょうか。

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