断熱圧縮と断熱膨張
隕石が地球に落ちてくるとき、映画などで宇宙船が大気圏に突入するときなど、高温になり燃え上がるシーンを思い浮かびますが、これはよく勘違いされがちな「空気との摩擦熱」によるものではありません。
隕石や宇宙船などの物体が超高速で大気圏へ突入することにより、前方の空気がすごい勢いで押しつぶされ(圧縮され)、空気中の分子同士がぶつかりあうことにより空気自体が発熱する「断熱圧縮」によるものです。
逆に圧縮された空気を膨張させる(圧力をさげる)と周囲の熱が奪われ温度がさがります(断熱膨張)。
これらの原理を応用し作られたのが、エアコンや冷蔵庫、エコキュートなどです。
特に今の暑い時期は、冷房が重宝されますが、断熱圧縮と断熱膨張のおかげと言えるでしょう。