元祖エコ住宅
昨日、国立新美術館で開催されていた
「リビング・モダニティ」展の最終日に、なんとか滑り込むことができました。
この展示会では、20世紀を代表する14の住宅を、
図面や写真、そして細部まで精巧に再現された住宅模型で紹介しています。
中でも心に残ったのが、建築家・藤井厚二による自邸「聴竹居」でした。
彼は、「日本の気候風土に最も適した住まいとは何か?」を追い求め、
試作住宅を次々と建てていきました。
集大成とも言える第5回目に出来上がった住宅が、この「聴竹居」だそうです。
建てられたのは、まだエアコンが一般的ではなかった時代。
床下に埋め込んだ土管を通して涼しい外気を取り込むなど、
自然の通風や採光を最大限に活かしながら、
日本の夏を快適に過ごすための工夫が随所に凝らされていました。
現在も一般公開されているようなので、
京都を訪れる機会があれば、是非足を運んでみたいと思います。