通し柱の入替
通し柱とは
土台から軒桁(屋根)まで、継ぎ目なく通っている柱の事で、
木造軸組工法に用いられる構造材としては
最も重要な構造部材となります。
各階を一体化させる事で、構造的な強度を高めます。
木造軸組工法(在来工法)の隅柱(建物の4隅)に設けられ、
通し柱と通し柱は、胴差しにより連結され固定されます。
建物の最も重要な通し柱が、
ひび割れからの雨水の侵入により、
大きく腐食していました。
建物の角がこの状態では、大きな地震が起きた時に
建物が耐えられるか心配です。
また、外壁も固定できないので、
通し柱を交換することになりました。
通し柱撤去
柱に設置してある山形プレート、帯金物の取外し
建物が崩壊しないよう、胴差しをパイプで支えながら
羽子板ボルトを取外していきます。
通し柱をカットして撤去
胴差しとの接続部分取外し
サポートパイプで2階の床を支えながら通し柱の入替準備
通し柱設置
土台と柱を金物で固定
胴差しと柱を羽子板ボルト、アングル金物で固定
柱、胴差し、筋交いを筋交いプレートで固定
土台廻りを含めて全体的に防腐防蟻処理塗布
同様に玄関側の通し柱も交換
金物設置
羽子板ボルト設置