「大工道具紹介」~砥石~
いかなる名刀も手入れを怠っては切れ味が悪くなる。
以前に大工道具として紹介したカンナは木材を磨いて、
木の本来の力を引き出していましたが、
今回はこのカンナを磨く砥石についてご紹介したいと思います。
砥石とは切れ味が悪くなった刃を研いだり、欠けた刃を修正したりするのに使用する
大切な道具です。
この砥石の素材には、天然砥・人工砥・ダイヤモンド砥などがあります。
また、それぞれの砥石には研ぎの工程によって、荒砥・中砥・仕上げ砥を使い分けます。
そんなこと知ってるわよという主婦・主夫の声が聞こえてきそうですが、
包丁の手入れなどでも砥石を使っている方は多いかと思います。
ちなみに、昨今はダイヤモンド砥が減らない砥石として主流になってきています。
砥石にこだわれば京都の山でとれる石が一つ数百万すると聞きます。
普段身近に所有している包丁も大事に手入れを行えば、
20年以上もその切れ味を持続させることができます。
物を大事にする【優しさ】のようなものを砥石が教えてくれているようです。
皆さんも週に一回は砥石で包丁を研いでみませんか。