大工道具の仕舞い方
日本の大工さんは、たぐいまれな匠の技術で
ノミやカンナ、ノコギリなどの工具を自分で研いで
長く使います。
自分専用の工具箱にじゃらじゃらと収めてしまいます。
次に工具を使おうと思っても、
すぐには何が入っているのか分かりません。
一方欧米では、ノコギリの切れ味が悪くなれば
歯を取り替える、というような使い方の工夫をします。
工具の仕舞い方も異なります。
作業場で有効ボードにフックを付けて
ハンマーやペンチなどを引掛けて収納し、
マジックでその輪郭を書き込んであります。
こうすれば、誰がペンチを使っても元の場所へ
簡単に戻すことができます。
日本では、コンパクトにしまう事が大事で、
欧米では次に使いやすいようにしまう事が重要のようです。
日本の収納の使いにくさは、ここにも表れているようです。