「大工道具紹介」~墨壺~
10人の発言を一語一句漏らさずに聞き入れて理解し、
的を外さない確かな考えを返したと言われている人物「聖徳太子」
そして、聖徳太子が607年に建立したとされている建築物「法隆寺」
今回は607年に建立された法隆寺にも使われていた「墨壺」について紹介したいと思います。
墨壺とは、大工さんが現場や加工場などで昔から使われているもので、
材料に長い直線の印を付けたいときに使用します。
使い方はいたってシンプルで、
①墨を含ませるためのタンクに墨を詰める
②墨壺の先端部分の針を取り出し、線を引きたいカ所に刺して固定
③墨壺本体をまっすぐ引き離し、線を引きたい部分の終わりまで持ってくる
④伸ばした墨糸の真ん中部分を指先でつまみ、弾く。
これで墨が材料に転写されます。
墨壺は、法隆寺建築の時代から現代にいたるまで、
長きにわたって使用されてきた息の長い道具です。
簡単で誰でも使用できる道具なので、
使い方を覚えておけばいろいろな場面で役に立つでしょう。
もちろん、DIYにもおすすめですよ。